食品業界の裏側|e食品株式会社 社長Blog

北海道岩見沢市で、食品工場・会社の安全・安心をアシストする、e食品の社長ブログです。元食品工場社員だった裏話も・・・

『 プライベートブランド製品 7 』

前回から時間が空いてしまいました。
すいません。

さて、本題です。

あるものでどうにかできない、製造現場管理者ができることは、一体なんでしょうか?

結局やっちゃうのが、最終検査の「人」を削ることです。キャパを超えたスピードで処理をしたり、最悪は最終検査自体しないなんて事もあったりします。

「そんなことしたらクレームだらけじゃないの?」と思われる方も少なくはないと思います。が、実際クレームが激増するのかと言われればそんなことはありません。だから、繰り返して現場はやっちゃいます。そのうちその行為自体当たり前のことになっちゃったりもします。

「クレームがなければ問題ないだろ」と現場はいいますが、そんなことをしているなんて、取引先もましてや消費者も知る由もなく、問題あるはずはない前提で食べられているので、多少の問題は気づかないものです。クレームがないだけで、クレームの要因になる事実がないわけではありません。

ただ、製品に軽微な欠陥があること自体は大した問題ではなく、その軽微な欠陥に隠れた大きな欠陥を見抜けなくなってしまう事が一番恐ろしいのです。

たとえばあるパウチ商品において、外装にべたつきがあったとしましょう。それがなにを示唆するものか、業界人ならわかると思います。

基本的にパウチに包まれていますので当該製品については、直接危害はありません。しいて言うなら、そのべたつきがもとで包装表面にカビが生える事なんかが考えられますが、洗浄してから開封すれば特に問題ありません。しかし実際に液漏れの原因となっている製品(たとえば袋に穴があいているだとか、破れている等が発生している製品)があった場合、破れている箇所から雑菌が入り、食中毒という最悪の問題の原因になったりします。

毛髪が混入しているものを食べたところで、実際の危害はたいしてありませんが、食中毒菌の混入、増殖した食品を食べれば、最悪命にかかわる問題に発展します。

しかし、現場では現実問題、価格を叩かれているが故に、こんなことが結構行われていたりします。

(続く)

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メルマガ業務日報では引き続き、製造現場であったとある異物混入事件の裏側も連載中です。

また、最近気になるスーパーの裏側を新連載予定です。

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『 口蹄疫 』

世の中、大変な騒ぎになっています。

感染している家畜を食べても、人に感染することがないのなら、「処分」まで必要なのかなと考えてしまいます。

ただ、実際問題としては、人がウィルスを保有して家畜に感染することがあるようなので、仕方のないことなのかと思いますが、早くいい治療方法等が確立されればいいのになと思ったりもします。

口蹄疫 Wikipedia

さて、今回は食品会社もばたばたとしているのかなと、ふと思って記事を立ててみました。

「御社に提供している商品の原材料には、宮崎県産の畜肉やそれに由来した成分を使用したものはありません」

という証明書を発行しろと言ってくる、流通(スーパー関係)やメーカーが結構多く、製造業者は、対応に奔走しなければなりません。(えぇ、畜肉を使用している原料は山ほどあります。お菓子のゼラチンなんかも典型でしょうか。余談でした・・・)

この行為自体に特に問題はないと思うというより、危機管理という側面から考えると当然の行為であると思います。

ただ、その情報の扱い方に私はどうも違和感を感じます。

企業の自衛の側面から考えた時には確かに、「宮崎県産の畜肉原料は使っていない」事を証明することの方が明らかに簡単でしょうし、そうでなければそれを排除することで消費者に対して一定の面子というか、アピールになるのは間違いないでしょう。

しかし、広義のCSRというか、社会的な影響力・責任という観点から考えた時、はたしてえこのような考え方でいいのかという疑問を私は抱きます。

今回の口蹄疫の件について、詳細は把握していないため、実態はわかりません。が、「宮崎県産の畜肉原料は使っているが、人が食べることに問題はありませんので安心してください」とアナウンスしている企業はどれくらいあるのでしょうか。

安全・安心な食品提供は販売者の義務であると思いますが、それと同位に生産者・製造者と共存共栄していくための「知恵」を絞りだすのも一つの義務なんじゃないのかなと、私は思います。

皆さんはいかがお考えになりますでしょうか?

『 プライベートブランド製品 6 』

問題 原料メーカーを叩く=原料の質が落ちる

大体の原料メーカーは、機械化についてはほぼ限界に達しているように思えます。また、大抵の原料は、最終検査に「人」がかかわっているケースが多く、その部分につては通常コストを落とすことはできません。

しかしながら、原料メーカーとしては大きな仕事を逃したくないがために、極論、製造メーカーのいいなりの価格での提供をせざるを得ない状況があります。

この辺は色々大人の事情があるようで、両社の現場を知らないTOPや営業同士のやりとりで、価格が決まっているようですね。

そこでとばっちりを受けるのが、大体現場のほうなのです。

先述のとおり、現場の効率化は当然のごとくやっています。それでも価格を落とされた分、どうにかしろというのが、製造メーカーの上層部なのです。

最新鋭の設備を導入すれば対応がコストダウンが可能かもしれません。

しかし、そんなこといったものなら、「あるものでどうにかするという考え方はお前にはないのか?」とお偉いさんの怒号が飛びます。

(続く)
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